こんにちは!「女子ろぐ。」運営者の絵亜です。
久しく少女マンガを読んでなかったけど、久しぶりに読んだので紹介したい。
日生佑稀の「僕らはまだ氷河期の途中」です。
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下町で小さなパン屋さんをいとなむ主人公・いろはと、そのパン屋でアルバイトを始めた年下男子・一平くん。
すごく眼つきが怖くて、パンづくりが似合わないこわもてさん…
しかもお互い恋愛や自分のことでトラウマをかかえてて、
ふわふわやわらかいパン系女子のいろはと、いかつい年下男子・一平くんの不器用どうしが織りなす、ときどき心がぎゅっと締め付けられるストーリーです。
単行本だけでなく、「コミックシーモア」等の電子書籍配信サイト等でも読めますよ。
それより、「氷河期の途中」って、ふたりはどんな関係なんだろう?
気になりますよね(笑)
ストーリー自体はすでに完結済みなので、とりあえず登場人物や話の大筋をつかむために1話のネタバレと、2話以降のあらすじをちろっと並べていきます。
(少しネタバレ含むけど、完全なネタバレにはならないよう…)
そして、おすすめポイントも紹介します。
第1話 いろはも一平もトラウマがあって…
下町のパン屋をお母さんと切り盛りするいろは。
焼きたてのパンの香りにつつまれた、ふんわりとした雰囲気の女子です。
最近、バイトの年下男子・一平がいろはのパン屋さんで働くようになりました。
ふかふかパンの雰囲気にあわない、とってもこわもてな男子です。
(目つきもなんだかするどい、お客さんもビビらせちゃう)
男子に免疫のないいろは距離感ゼロで接したりしてるけど、一平はドギマギしっぱなしで…
いろはもその不器用さを気づいてて「気にしてくれてる、かわいい♡」なんて思ってる。
そんな彼がバイトの面接に来たのは、梅雨の頃。
愛想もないし「なんかヤバい子来ちゃったかも」と思いながらも、「結ぶか切るかしないと…」とぼさぼさ頭を指摘すると「目つき、悪い、から…」とたどたどしく言い訳した一平くんは、店を出て行ってそれきり…
になるかと思いきや、次の日には髪をさっぱり切って出勤したのでした。
「もっかいお願いします!」と頭を下げた素直な彼に、いろははきゅんきゅんが止まらない!!
それ以来「彼のことが可愛くってしょうがない」んだって。
いろはがパン作りを伝授しているときも、一平のドギマギは止まらない。
「好きな人はいますか!あっ好きだってバレちゃう!」とひとり勝手に考えた末、パニックになって「好き…なパンはカレーパンですか!?」ってわけわかんない質問して(笑)
そんないろははもう28歳。
お客さんに「嫁にもいかんと、こんなしみったれた店にいてええんかいな」と茶化されていたとき、スーツ姿のお客さんが。
そこに配達から帰ってきた一平は「ゲッ、兄貴!」と一言。
どうやら一平のお兄さんで、一平ががんばっているところを見に来たんだそう。
しかもきっちりいろはにお土産を持って来て、一平が作ったパン(店頭に並んでいるやつぜんぶ)を買って帰ろうとします。
恥ずかしくて一平が「迷惑だから、頼むから帰って…」と言いかけたそのとき、床で盛大にすべってしまい…
身体を痛めてお店の奥で休養。
一平の休憩中、お兄さんから彼のことを聞いたいろは。しかも彼はおぼっちゃまだと判明!
無茶させてないか不安になったいろはだけど、お兄さん曰く「自分でやりたいと言い出した」んだって。
高校になじめなくて、休学し家にひきこもりがちになった一平。
ずっと家の中にいるよりは、と家の人もバイトを認めてるらしい。
お兄さんもバイト先を実際に見て、安心した表情で帰って行きました。
その後お店に戻った一平。お兄さんからぜんぶ聞いちゃったけど「いいのいいの、言いたくないことなら言わなくて」といろはが接すると、急に手をつかんだ一平くん。
いろはがなぜさっきの一件に無関心なのか、「優しいフリして、本当はめんどくさいから、聞きたくないだけじゃないんすか?」と問い詰めました。
さらに「俺の気持ち知ってて踏みこんでこようとしないのも!他人のことなんてホントは全部どうでもいいんだろ!いっつもへらへら笑って、何考えてるのか全然わかんねえよ!」と。
いろはの当たり障りのない態度、いつもからかわれていることに対していろいろ思ってたんですね一平は。そのまま店を飛び出してしまいました。
次の日、出勤した一平はどこかそっけない。
またお客さんに「こんなしみったれた店にいてええんかね」って話しかけられたいろは、「だめかな。私ね、できるだけ変わりたくないの。今で十分幸せだよ?ずっとこのままがいい」と答えます。
どこか昔のことを思い出してるような表情で。
すると、お客さんは「変わらない方が無理してるんと違うか」って。
この一言にはっとしたいろは、仕事後に一平を公園へ誘います。コロッケ片手に「懐かしいなあ、昔よくお父さんとこっそり買い食いしたんだ」って思い返しながら。
おそるおそる一平がお父さんのことを聞くと、借金作って出てっちゃったって答えたいろは。
でも、一平はその事情を知ってたんです(半分くらい)。
いろはは今までのこと、ぽつりぽつりと話し始めます。
ハタチくらいのときに付き合っている人がいたけど、その人に自分の父親のこと話したら、引かれて結局ふられちゃったこと。
たったそれだけのことと思いながらも、それから恋ができなくなってしまいました。
だから期待することをやめて、深く踏み込まなくなったのです。
いろはの心のうちを知った一平も、パン屋でバイトすることになったいきさつを話し始めました。
学校に行かなきゃと思っても行けない…何を食べても味がしなかった日々。
無気力状態でいろはのパン屋の前に立ち止まったとき、店からいろはが手招きして「出世払いでいいよ」とパンの余りや食パンの耳を一平に渡したのでした。
そのパンを食べた一平は思わず涙。「また食べたいと思って、それで、それだけで朝起きられるようになったんだ」と伝えたのでした。
変わりたくなくて当たり障りのない態度ないろはと、パンをきっかけに「変われるかも」と前向きになれた一平。
今まで閉じ込めていた思いがあふれ出し号泣のいろはは、一平に抱きついたのです。
人と距離を詰めるのは怖いけど、愛おしいし怖いくらい嬉しい。
そのまま8年分、いろはは一平の胸で泣いたのでした。凍った時間が動き出しました。
その後、いろはが泣き止むまで一緒にいてくれた一平。
枕元で「好きだよ、いろはさん」と告白しました。
ふいうちの告白にまたきゅんきゅんが止まらないいろは。
思いが通じ合ったふたり、ふわっとキスをかわして、お互い不器用に身体を重ねたのでした。
氷河期にいるふたり、ようやくお互い雪解けを迎えたようです。
ストーリーはまだまだ続きます。2話以降のあらすじも簡単に紹介!
2話 年下男子と付き合って、どうするの?
昔の友達の結婚式に出席したいろは。周りの友達にさらっと「私?彼氏できたよ~」とふわふわカミングアウト。
素直だから彼氏がバイトくんなことも、10歳下なこともつい話してしまいました。
周りはみんな驚きを隠せてないけど、ひとりげんなり肩を落とす男性が。
彼はどうやらいろはのことが昔から好きだったようで…「10歳下なんてありえねーだろ…」って負け惜しみを残して。
お休みないろはの代わりにお店でばりばり働く一平は、結婚式の二次会に出たいろはのことが気がかりでしかたない。
いろははかわいくて仕方ないし、二次会ってカップル成立率が高いって聞いてからはいてもたってもいられず…!?
3話 電話の相手、いろはと一平のこれから
変わるために、新しく学校に入り直す準備をはじめた一平。バイトも続けるみたい。
同年代の女子とのかかわりが増えることに心配ないろはと、相変わらず「いろはさんが一番かわいいよっ」と夢中な一平。
仕事の休憩時間、電話に出たいろは。
一瞬表情に不安がよぎって、ガチャリとすぐに切ってしまいました。
様子がおかしいことに気づいた一平に、いろはは「なんでもない、ただの変な人」と答えました。
その後も一平に何としてでも電話をとらせようとしないいろは。だって、その電話の相手は…
「僕らはまだ氷河期の途中」1~3話を読んで
「僕らはまだ氷河期の途中」が最初気になったのは、絵がかわいかったから。
お目目もきらきらしすぎてないし(笑)好感のもてる感じでした。
そして「コミックシーモア」で試し読みがあったので、読んでみたら意外とハマりました。
身体を重ね合うシーンもいやらしくなく(ピュアで不器用同士だからそうなのかも?)、全体的にすっきりしていて読みやすかったです。
それでも登場人物それぞれの感情が伝わってきて、ぐっときました。
今までどおりを望むいろはと、彼女がきっかけで変われるかもしれないと思った一平。
不器用同士で、過去にトラウマがあるから、ふたりの関係もマイペースでのんびりとしたものに。そのピュアなストーリーにちょくちょくきゅんとする。
とくにこわもてな一平くん。彼が不器用で、かつぐっと年下ってのもポイントですね。
「現実では年下男子なんてありえない…」って思ってる女子に読んでほしいかも。
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最初にも言いましたが、
単行本のほかにも「コミックシーモア」等の電子書籍配信サイトで楽しめます。
電子書籍ならスマホでいつでもどこでも、さくさく読めちゃうのでおすすめです。
コメント
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